2005年03月23日

ドラえもん、安心したかい?

遅ればせながら、3/18放映のドラえもんの感想などなど。

まあ、旧作の再放送だった『ハリーのしっぽ』はともかく、
(原作、すごい好きですこの話)
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、肝付兼太。
この五人による最後の新作となった『ドラえもんに休日を?!』。

やっぱりですねえ、短編原作をむりやり叩いてのばして広げたせいか、
えらくとっちらかったお話になってましたねえ。

「よびつけブザー」を押した理由も、そのあとのシークエンスも、
申し訳ないが小学生でも思いついてしまうレベルだったなあと。
つまり、お話がぜんぜんまとめ切れてないなあという印象でした。
「貴様そんなにミィちゃんコマしたいか!」
というお子さま的にアレな突っ込みが炸裂しそうなドラえもんの言動とか、
原作以上になっていたのびちゃんのシュールなバカっぷりとか。
もうちょっとなんとかならんかったかシナリオ!

「よびつけブザー」はですねえ、アレは使っちゃいけない道具なんですよ。
それこそ、ドラちゃんが鼻水と狂気とともに取り出す「地球破壊爆弾」とか、
「ジャンボガン」とか「ミュータント製造器」バリに。
あの道具は、「のび太の、ちょっとの成長」の証として、
原作中でも象徴的に登場した道具なんです。

原作となった「ドラえもんに休日を」は、
短い休暇を、ドラえもんに心おきなく過ごしてもらうために、
のび太が必死こいてがんばる。そういう話なんですわ。
そういう意味では、あの伝説の最終回と同じ主題を扱っているわけです。

あのボタンを、
ジャイアンとスネ夫にいくら脅されていじめられても、
隣町のガキ大将に絡まれた時すら押そうとしなかったのび太。
なけなしの知恵と勇気を振り絞って危機を脱し、
さらにはボタンを破壊してまでドラえもんを呼ばなかったのび太。
ドラえもんから、少しずつではあるけども離れていこうとする少年の、
その成長の物語の象徴としてあの「よびつけブザー」があったわけです。

そういったものをすべて台無しにする、
まあはっきり言ってしまえばあり得ないレベルの改悪です。
あれを使わせた時点で、今のテレビアニメ担当スタッフの、
レベルの低さ見事にを象徴する道具になってしまったなと。
こんなスタッフであれば、確かに一掃されてしかるべきだった、
という評価がされてしまうのも仕方ないでしょう。
残念、の一言につきます。

『ドラえもんに休日を』という話を、
今回のアニメで初めて知ったという方には、
ぜひとも原作の漫画を読んでいただきたい。
確か第35巻に収録されているはずです。

短い休暇を過ごして帰ってきたドラえもんに向かって、
「なにもなかったよ。平和な一日だった」と笑顔で告げるのび太。

隣町のガキ大将に絡まれ、ボタンをぶっこわしたのび太をみて、
「あいつ根性あるじゃん」と助けに向かうジャイアンの男気。
(よく、「映画だとジャイアンは急にいい奴になる」と仰る方もいますが、
あれはガキ大将という地位にふさわしい行動をジャイアンがとっているわけで、
じつは「急に」というわけではないんですね。「子分に対しては絶対君主、
でも外敵が子分をいじめたときは身体を張って守り通す」。すなわちこれが
ガキ大将なのです、今ではすっかり絶滅した感じですが)

そういった要素を全部捨てるという暴挙にでた今回のスタッフ。
傑作に数えられる好編を、
ああまで改悪し尽くせるのはある意味才能と言えるかもしれません。

「最後に当たって、オールキャストで作品を作りたい」
この心意気はもちろんありがたい。すばらしいと思います。
しかし、いかんせん根本で方向性を間違えてしまったかなと。
薄っぺらい押しつけの感動を押しつけられて、
それを心に刻みつける子供なんていませんよ。
(妙に涙腺がゆるんでる今の日本の大人はともかくとして。)

もっとも。

ナマズと猫の絡みという、
「シュールさを狙ったにしても最低すぎるセンス」
を炸裂させたタイアップをEDとして垂れ流し、
それを恥じる色もないテレ朝や広告代理店の背広組こそが、
いまのドラえもんのレベルを下げまくっている元凶でしょう。
「あんたら、モノ作る側の人間として恥ずかしくないのか?」
というところでしょうか、罵倒するとするなら。
正直、次世代のドラえもんの未来も明るくなさそうだなあと、
今の時点ではそう思うよりほかなさそうです。

んー、素直に書きすぎた感じですねえ。
でも、偽らざる気持ちですので。
「ファンがまたうるさいことを言っている」という感じで。
まあ一つご勘弁を。

えーと、
大山のぶ代さんたちへの謝辞や思い出話は、
来週の映画放映が終了してから、
ということにしたいと思います。

でもひとまず。

本当にお疲れさまでした!
posted by ツネヒサ at 03:27| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(1) | 備忘録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
単なる中傷野郎だなおい
Posted by 旅人 at 2017年04月12日 22:06
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Excerpt: 最後くらいは大目に見ようと思っていた。しかし・・・いくらなんでもひどすぎる。 質の低下が著しい晩年の大山ドラの中で、先々週の「魔法使いしずかちゃん」と先週の「4
Weblog: MISTTIMES.com Blog
Tracked: 2005-03-23 17:36
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