2010年03月11日

2112年まで、あと102年。

そうさ、もうキミが生まれるまで、あと一世紀と少しなのさ。
だからまあ、俺は確実にキミには会えやしないんだけど、俺の孫の孫あたりが、ふっとした拍子でキミに子守してもらえるかもしれんよね。
そのときは、ぜひとも我が家に顔を見せていただきたい。机の引き出しは……少しは掃除しておかないとな。

『ドラえもん』に出会ったのは、アニメが先だったのか、てんコミ第1巻が先だったのか。
いまはしかとした記憶もなく、ただ、気がつけば毎日夜6時50分から放送されていたドラえもんを、OPをでかい声で歌いながら見ていたこととか、なかなか買ってもらえないドラえもんの単行本を買ってもらうべく仮病を使ってみたりとか、そんな場面がフラッシュバックするだけ。
引っ越しばかりしていた俺にとって、幼なじみと言えるのはドラえもんだけだったかもしれない。数少ない単行本を一心不乱に読みふけりすぎて、親に取り上げられたこともあったなあ……。

ということで、ドラえもん。もう三十年のつきあいになります。
今年も無事に映画が公開され、金曜7時からのレギュラー放送をほとんど見なくなってしまった不義理な俺も、なんとか日劇での初日初回に馳せ参じることが出来ました。
いまだに跋扈する大山ドラ原理主義者にウンザリし、結局はわさびドラすらきちんと見なくなってしまった己のふがいなさを、毎年毎年見つめ直すいい機会です。いや、そんなに大げさでもないか。あはは。

水田わさびと大原めぐみのドラのびコンビ、やっぱり最高です。
もちろん大山小原のコンビもね。でも、やっぱりドラのびは「つねに全力で右往左往」していて欲しいのですよ。後期から晩期にかけての大山ドラは、あの「ふーふーふー」という微笑みに象徴されるような、全力全開で保護者になってしまっていて、個人的にはどうにも違和感が強かった。
わさドラには、その違和感をぶち破るだけの破壊力があって、放送初回からものすっごく魅力を感じたんですわ。まあ、同年代の人間にそう言ったら、「なにこの裏切り者」みたいなツラされましたけどね。

えー、『ドラえもん のび太の人魚大海戦』。
実は初見は日劇ではなく、6年ぶりに復活した「大人だけのドラえもんオールナイト」に、これまた6年ぶりに参加して一足先に観てしまいました。
往事の熱気には及ばないものの、さすがに徹夜でドラ映画を観ようという同好の士というか物好きの集まりというか、そんな連中がわっさわっさと劇場に集ってくる様は、ちょっとグッとくるものがありました。
初めてオールナイトに参加してからもう15年も経つんですけどね、あの時の「なんだ、なんでこんなにドラ好きがいるんだよ! すげえよ! ここにいる全員と話してみてえ!」っていう暑苦しい感動を思い出しましたよ。今回参加されてた皆様方。あんたら最高。ドラ好きに悪い奴はそんなにいない。また来年も逢おうぜ、いやホント。

いや、だから映画の話をしよう。
以下には十分すぎるほどのネタバレを含むかもしれないので、未見の方はスクロールを止めることをお勧めする。
あ。でも、まっとうな映画の感想文がお読みになりたいかたは他のサイトをご訪問なさったほうがいいやもしれません。ここでは感想文というよりは、印象をだらだらと書き殴ることが多いので。

今回の白眉はヒロインのソフィア。
あとは、やっぱり要所で炸裂するドラのびコンビのオーバーアクションと、ジャイスネコンビのグッドなザ・漫才ぶり、そしてこれでもかこれでもかと唸りを上げる金子節大炸裂のしずちゃんドラミの可愛らしさ。最高。アニメを観るって愉しみを今回も味わえました。
しずちゃんがゲストヒロインときちんと交流し、それが物語のひとつのキーになってるあたりは、オリジナル脚本であってもきっちり「Fツボ」を押さえりゃいい作品になるんだなと実感。
残念ながら「新・のび太の宇宙開拓史」ではその思惑が一部で空回りしちゃっていて、ドラマの焦点がちとぼやけ過ぎちゃったわけですが、それでものび太とロップルのマブダチっぷりはすごく良かった。劇場版が新シリーズに突入してから、ゲストキャラに不満を持ったことは一度もないんですわ、実際。声優の起用基準には文句が大いにありますが(わはは。でも声優至上主義者ではないです、念のため)、この5年間はその部分に於いてはワタクシとても幸せ。
で。今回も、ソフィアというお姫様キャラが、ペコもといクンタック王子と同様「名君の資質」を持った人物であるとそこかしこで描かれていて好感が持てたし、年相応の明朗快活さと、その未来に確実に背負わされる責務からくる不相応な大人っぽさを併せ持った、ひとりの少女としても素晴らしく魅力的に描かれていたと思います。
まあ、おばあさまに対しては「そこで全権委譲ですか!? 最後までなんちゅうスパルタ」とか「やっぱりアナタだけ舞台が宝塚市のほうに!」とか、ちょっといろいろ思うところがありましたが、このあたりはまあ個人の問題ですな。
あとは、ソフィアとのび太の見せ場が、人魚の剣が顕現するよりも前にあったら自分史上最高のシチュエーションだったなあ。いや、もちろんタダのワガママです! でもね、やはりああいうシーンをぐわっとやるならば、たとえば「のび太を逃がすために、敵中に突撃する美夜子さん」とか、「自分を撃たないのび太を撃ってしまうリルル」とか、「猛火のなか、ペコのあとを独り追うジャイアン」とか、もうそのレベルにまで持って行って欲しかったんですよ。ソフィアというヒロインが良かったぶん、欲求も上昇でございます。
あ、あとは、美夜子さんの「元気出た!」猫パンチクラスの、のび太とヒロインのグッとくるシーンも欲しかった。これはものすごく。だって、ヒーローのご褒美だもんね、やっぱり。
……えー、これ以上ここに妄想を書き連ねるのはなんなので、秘密のノートにこっそり書いて自己満足しておきます。

いい加減とりとめもなさ過ぎるので、まとめ。
ハウス名作劇場で俺の心をいろいろがっちりキャッチしてくれた楠葉監督は、その堅実な手腕で観客を深海まで引きずり込んで、手堅く物語をまとめ上げて我々に見せてくれました。
できれば、そうできれば! もう少しだけ冒険していただいても良かったかもしれない。そう思います。でも、深海を泳ぐ人魚たちの物語は、とても良かった。心からの讃辞、そして謝辞を送らせていただきます。これからも、バリバリとわさドラを引っ張っていってください。

……で。
来年はアレですね、『のび太と鉄人兵団』ですね……。
ドラ映画ベスト3に必ず入るであろうあの大傑作を監督するのは、おまけ映像製作者の法則で行くなら寺本女史(いや、もちろんこちらの勝手な推測予測思いこみ妄念です、念のため)。
『のび太の魔界大冒険』リメイクに続いて、まあなんちゅうプレッシャーのかかる仕事をと思いますが、俺は期待しています。同学年の女性がドラえもんを監督する、ってことだけでももうね、なんか感動するんですけどね。ははは。
先にも書きましたが、『新魔界大冒険』の美夜子さんは最高でした。リルルも、きっとまた新しい姿を見せてくれるはず。あとザンダクロスも。……デザインどうなるんだろ。あれか、Ver.カ○キか?

ナンの目論みもなくただだらだらと書き付けて参りましたが、ともかくドラえもんファンでわさドラも全然問題なくて、子供たちの素直なリアクションを愉しみたいという方であれば、ぜひ劇場まで。

ということで、藤子・F・不二雄全集を収めるために買ってしまった本棚の代金を稼ぐべく、お仕事にもどりますよお。
いやあ、完成品の本棚って、頑丈で素晴らしいけど、重いですな……。
posted by ツネヒサ at 02:37| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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